2021年冬アニメ感想戦の第N弾、『ホリミヤ』をレビューする。
軽くネタバレを含む。

『ホリミヤ』は、原作がウェブコミック『堀さんと宮村くん』であり、今年に実写化ドラマが放送された。実写化は炎上もせず大きく話題にならなかったように感じる。なお、私は原作も実写も未視聴である、
キャッチコピーは、甘くて切ない“超微炭酸系”スクールライフ。
はぁ?
それでは、アニメ『ホリミヤ』の内容に入っていこう。
一言でまとめれば、陽キャの堀京子と陰キャの宮村伊澄との恋愛関係を中心としたラブコメ群像劇である。ありがちな設定ながら、キャラクターで作品に色を出している。

高評価ポイントとしては、キャラデザや作画が綺麗である。ここは多くの人に共通する感想であろう。
しかしながら、『ホリミヤ』は検索で「気持ち悪い」などがサジェストされ賛否両論の作品となっている。

物語の緩急の付け方が特殊であることが否定的な意見に繋がっているのだろう。
アニメ『ホリミヤ』では、人間関係の進展が非常に早い。良く言えばサクサクとストーリーが進み、悪く言えば描写が薄い。宮村くんは、即座に堀さんの家に通うようになり、速攻で堀さんと「お前らもう付き合えよ」状態になり、気付けば堀さんとセクロスしている。これがアニメ中盤までの展開であり圧倒的スピード感である。また、生徒会役員共との人間関係も良好になるのが急に感じられた。
尺が足りないのかと思いきや、モブキャラのエピソードが挿入されるなど視聴者のペースを乱してくる。
個人的には、アニメ『ホリミヤ』の独特のペースは新鮮で面白かった。

終盤の展開は、第12話で宮村が堀にプロポーズし(直球ネタバレ)、最終話は卒業式でクールダウンといった感じである。
宮村の心理は面白い。恋人や友人と迎える幸せな卒業式、宮村は人間関係がうまくいっていなかった場合のIF展開を妄想する。うまくいかなかったことに対して「ああすれば良かったのに」と妄想することはあっても、うまくいったことを否定するような妄想をする宮村は特殊である。自己評価が低いのか。これまでの御都合主義的な人間関係を皮肉るメタ表現なのか。
そして……

ホリミヤ最終回アニメが気持ち悪い気持ち悪いと酷評
もう1人の僕!

宮村が過去の自分から別れを告げられる。
この別人格のような描写は何だったのか。それほど宮村は変わったのか。
私には、変わったのは宮村よりも環境のように思われる。
というわけで、わいわいやってハッピーエンド。良い最終回だった。

うむ、評価が難しい。
展開が読みづらい点で、『ホリミヤ』は割と楽しみにしていた。変化球を楽しむアニメとでも言おうか。普通のラブコメに飽きた人には良いかもしれない。

以上、アニメ『ホリミヤ』の感想/評価/考察/レビュー。


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