2020年冬アニメ感想戦の第五弾として『ランウェイで笑って』をレビューする。
今回もネタバレ成分少な目の予定。

最初に書いてしまおう。
アニメ『ランウェイで笑って』が今期の覇権アニメ(個人的評価)である。
原作厨からは酷評されて炎上気味なのだが、アニメ組としては2020年冬アニメの中では抜群に良かったと評価している。

原作厨から酷評される『ランウェイで笑って』は、『週刊少年マガジン』で連載されている。アニメでしか知らない私からの印象としては、この作品は少女漫画的である。
この堕天使エヌは少女漫画に造詣が深い。
そう言えば、前クールにも少女漫画らしさを感じる少年漫画原作のアニメがあった。



それでは、アニメ『ランウェイで笑って』を高評価とする理由を説明しよう。
アニメとしての構成が良かった。
これは、アニメ化が原作の魅力を台無しにしていると指摘する原作厨とは正反対の意見と言える。実際のところ、原作漫画を読んでいないので比較検討することはできず、原作漫画の方が格段に素晴らしい作品なのかもしれないが、少なくともアニメ版を高く評価していると胸を張って主張したい。


数話に分けて構成される作品の魅せ方としては、全体的に面白くするか、序盤で惹きつけるか、結末に向かって盛り上げるか、などが考えられる。
アニメ『ランウェイで笑って』の場合は、第1話が近年まれに見るレベルの出来栄えだったと言える。目標に対して大きな障害を抱えるメインキャラクター2人が出会い、物語の方向性を示す非常に熱い展開である。
そして、第3話のサブタイトルで「ランウェイで笑って」。作品タイトルを第1話や最終話で回収するものは割とあり、最近では『五等分の花嫁』の原作漫画が第1話および最終話のサブタイトルに作品タイトルを冠する技巧を見せた。



一方、途中の話数のサブタイトルに作品タイトルを冠する構成は少し珍しい。あったような気がするけれど、とりあえず思い当たらない程度に希少である。
アニメ『ランウェイで笑って』は、全体的に面白くもあったが、特に第1話から第3話までの流れが素晴らしかったと思う。第3話は、タイトル回収しただけのことはあり、一つの区切りとして見ることができる。
アニメ版の終盤も、主人公同士の対立構造により展開が予測困難となり面白い。

ここまで褒めてきたので、アニメ『ランウェイで笑って』の悪かった点も指摘しておく。
最終話における主人公・都村育人の「がんばれ長男、負けるな長男」発言。これは不要な演出であった。
前述のように私は原作を知らないが、この発言が原作にないアニメオリジナルであることを確信した。これは『鬼滅の刃』ネタ(中の人ネタ)である。
基本的にパロディもアニオリも大好物だが、『ランウェイで笑って』のアニメ版最終話に入れてくるセンスを疑う。世界観のミスマッチも甚だしい。百歩譲って、鬼滅ネタを入れるのなら中盤のギャグパートにすべきだろう。
……と、遺憾の意をあらわにするような書きっぷりをしたが、そこまで減点が大きいわけでもない。

改めて、『ランウェイで笑って』を今期の覇権アニメと位置付ける。
以上、アニメ『ランウェイで笑って』の感想/評価/考察/レビューをレポートした。