期間限定でアニメブログになると宣言したものの滞るアニメレビュー。
2020年冬アニメ感想戦の第二弾として『映像研には手を出すな!』をレビューする。
ネタバレはほぼない予定。

『映像研には手を出すな! 』は、漫画原作であり、三人の少女がメインでアニメーション制作を行なう話。
……とだけ書くと、未視聴者からは中身のない萌えアニメをイメージされるだろう。
だが、このアニメは、地に足が付いた良作であり、ある意味で玄人向け作品とも言えるだろう。
最近のクールを比較対象とするならば、覇権アニメになっていてもおかしくない――という微妙な表現になってしまったのは、個人的に今期の覇権アニメ1ヶ月前には当確しているからなのだが、今回は脱線せずにアニメ『映像研には手を出すな! 』の話をしようか。

冒頭にネタバレしないと述べたように、多くは語らず、とりあえず本編を見て欲しい。さっそく酷いレビューの兆候である。

コミカルな掛け合いを含みながらも、愚直にアニメ制作に打ち込むストーリーが面白かった。アニメの設計思想がマニアックに描かれている点が良い。
特に、主人公・浅草みどりの考える設定のレベルが高く、物理学や工学の知識があれば更に楽しめる要素が盛り込まれている。例えば、水中用機械の設計においてキャビテーションが考慮されている。工業デザインでは機能と美観との両立が重要である。メタ的には、こうした素人なら聞き流してしまうような部分を細かく作り込んでいる点が素晴らしい。

本当に内容のネタバレをほぼ含まないまま終了する。無理に言語化すると、情報の伝達に齟齬が発生するかもしれない(それよりも手抜き目的なのは内緒)。
とにもかくにも、アニメ本編を視聴することをおすすめする。

以上、アニメ『映像研には手を出すな! 』の感想/評価/レビュー。