ごきげんようっしゅ。

堕天使ブログの平常運転に戻ると宣言したばかりなのだが、私は嘘つきなので、炎上したメンタリストDaiGoの謝罪を考察したい。というのも、やはり旬のネタは陳腐化する前に優先して調理したいのである。
この堕天使エヌは特S級メンタリストとして知られている。メンタリズムに基づいて、昨夜のメンタリストDaiGoの謝罪のうまさを心理学的に解説しよう。


ちなみにタイトルの元ネタは、メンタリストDaiGoの動画「【泥酔】N国 立花さんの謝罪のうまさを心理学的に解説」である。元ネタありきのネーミングであるが、本当に謝罪動画は面白かったし、ある意味で最適解を選択したものと考えられる(心理学に基づいて説明するとは言っていない)。
本日の主役であるメンタリストDaiGoに関しては、ここ最近高頻度でネタとしてきた。

メンタリストDaiGoの避難所ペットNGに対する感情論を心理学的に解説する


メンタリストDaiGoの炎上および謝罪の流れをおさらいする。
YouTuberえらいてんちょう(えらてん)達が、メンタリストDaiGoの動画での説明と論文とに矛盾があることを指摘し、DIGO様が論文を読み間違えた疑惑として炎上した。
えらてん氏に関しては、マスザワ内閣のマルチ商法やN国離党の話題のとき(面倒なのでリンクしない)に言及している。YouTube界隈ではN国党アンチの筆頭と言えるだろう。N国党やメンタリストDaiGoをネタにしてきたという点では、この堕天使ブログと方向性が近い。

そうこうしていると(雑)、メンタリストDaiGoが動画「私は間違いを犯しました【今回の騒動について】」を公開した後、謝罪動画がプレミア公開されることになった。ついつい私も興奮してツイートしてしまった。


そして動画「えらてんさん、みずにゃんさん、貴重なご指摘ありがとうございます」が公開される(後日非公開)。
まず、メンタリズムに基づいて……上記ツイートに挙げた心理学や精神科学の研究結果が示す有効な謝罪方法(ソースはDIGO)の観点から、メンタリストDaiGoの謝罪が効果的か否かを考察しよう。

>・自分の責任を認める
言い訳がましい部分もあったが、間違えていることを認めているため及第点。

>・問題の解決策を提示する
視聴者にファクトチェックを促す形でなされ、製作者側の解決策として微妙ではあるが及第点。
一般企業であれば、論文の内容を2人以上でクロスチェックするだとか、完成した動画の内容を複数人でレビューするだとか、再発防止策を講じるのが当然である。だが、メンタリストDaiGoには社畜経験がないので大目に見てやろう。

>・後悔を表明する
後悔しているニュアンスは出ていなかった。だが、メンタリズムによれば謝罪に対する効果として最初の2要素以外は比較的効果が小さいため(ソースはDIGO)、激しく後悔を表明する必要はないだろう。むしろ、状況をポジティブにとらえてWIN-WINの関係を構築していこうとの方向性なので尚更問題ないと思われる。

>・何が悪かったのかを説明する
「mcg」(マイクログラム)を「ミリセンチグラム」と呼んだことに関して、メンタリストDaiGoは「泥酔していた」と釈明している。これは言い訳らしさが出てしまってよろしくない。理系の高等教育を受けた者としての羞恥心からの行動心理であると推測される。

>・もう二度としないと表明する
謝罪の構成として間違いが起こることを前提としたロジックであるが、間違いが起こることは間違いないので、約束の必要はない。

>・許しを乞う
いちおう謝罪している。

以上より、心理学的・精神科学的には微妙な謝罪であるかに思われる。
ところで、私は頻繁にタイトル詐欺を行うわけだが、今回の記事タイトルはフェイクでなく、本当にメンタリストDaiGoの謝罪が巧妙であったと考えている。
その心はメンタリズムにある……と定番のネタを入れ、二本目の動画に話を移す。

えらいてんちょう、みずにゃんに感謝するとして、軽く感謝の意を示した後、えらてんを紹介するとして怪しい経歴を読み上げ始める。えらてんは、現在宗教系YouTuberとして知られているが、かつてカルト教団の教祖であったことでも知られている。
そして、メンタリストDaiGoが行った他己紹介は、感謝を示すためと称して、えらてんが狂人であるという印象を視聴者に与えようとする……そう、メンタリストDaiGoの口癖として有名な「カバードアグレッション」である。本ブログでも立花孝志などに対して明示的にカバードアグレッションで遊んできた。
もちろん、真剣に謝罪する際にバレバレのカバードアグレッションを仕掛けるのは得策ではない。だが、問題の謝罪動画によりメンタリストDaiGoの個人的好感度が急上昇した。つまり、大衆向けの汎用メンタリズムとしては愚策だが、YouTuberとしては最高なのである。
メンタリストDaiGo自身も、専門家ではなくエンターテイナーとしてのブランディングに舵を切るのではなかろうか。
YouTuberとして特に巧妙だと感じた点は、露骨なカバードアグレッションで応戦することによりプロレス感を演出することができた。その後、えらてんとのコンタクトにも成功し、プロレス後の握手展開を披露した。
正直なところ私も、最近メンタリストDaiGoをネタにする際に「メンタリストは知能が高いので愚策は行わないはずだが、演技をしているという前提でマジレスする」などと称しながら、内心ではメンタリストDaiGoが無能である疑念を抱いていた。これもある種のカバードアグレッションである。
しかしながら、今回の炎上案件でメンタリストDaiGoが本当に有能であることが判明したと言えよう。この場を借りてメンタリストDaiGo先生に謝罪したい。

一方、NHKから国民を守る党(N国党)からすると、この炎上騒動のインパクトは小さくないだろう。宗教において教祖の権威を示す逸話があるように、N国党では立花孝志のカリスマ性を担保するエビデンスとしてメンタリストDaiGoが存在した。このメンタリストDaiGoがN国の天敵である宗教クラッシャーえらてんと握手しているとなると、立花党首の権威を保つことができるだろうか。
NHKから国民を守る党、メンタリストDaiGo、えらいてんちょう、この三者の関係に注目していきたい。

やや脱線したので改めてまとめると、今回の騒動に対するメンタリストDaiGoの謝罪は、科学系YouTuberとしての最適解であったと考えられる。なお、炎上DIGOアンケートを拡張したアンケートの回答結果が出ているので、後日データ考察記事を作成したい(今度こそ急がない)。
以上、メンタリストDaiGoさんの謝罪のうまさを心理学的に解説した。