この堕天使ブログでは、クール末に今期アニメの格付けランキングおよび個別レビューを実施している。
2019年夏アニメ感想戦の第一弾として『彼方のアストラ』をレビューする。
独断と偏見により選択したアニメを全話放送終了後にレビューしていくわけだが、一足早く終了した『彼方のアストラ』は暫定で今期の覇権アニメだと言っても過言ではない。

また、普段のアニメ個別評価ではホモネタに興じる等ふざけがちであったが、2019年夏アニメの覇権候補である『彼方のアストラ』は真面目にレビューしたい。
以下、ネタバレを含む。


アニメ『彼方のアストラ』の高評価ポイントを挙げていきたい。

  • メインキャラクター全員のキャラが立っている。
カナタが主人公であり、アリエスもヒロイン兼主人公とされている。OPアニメーションにて、イントロではカナタに次いでアリエスの順にカットが入り、サビではアリエスに次いでカナタの順にカットが入ることから、ダブル主人公として扱われていることが伺える。
カナタは、明朗快活、ポジティブ思考、リーダーシップ、寛容性と、実に少年漫画の主人公らしい。ボケもツッコミもこなす、ストーリー上汎用性が高いキャラクターだと言える。
アリエスは、懐かしさを覚える伝統的なワンコ系ヒロインという印象である。他作品で近いキャラクターを挙げるなら、『氷菓』の千反田える。

その他のキャラクター達も生き生きと動かされていると感じられた。
特に、男性キャラがバラエティに富んでおり、腐女子人気が高まることが予想される。
具体的に言えば、王道主人公のカナタ、天然インテリ鬼畜眼鏡のザック、イケメン変態王子のシャルス、男の娘のルカ、ツンデレ皮肉屋のウルガー、とカップリングに胸が熱くなる個性的メンバーである。
おっと、今回はホモネタに走らない約束なのでここまでにしておこう。

  • 要素を詰め込んだわりに調和したストーリー。
宇宙航海という点では、SFであり、ファンタジー要素もある。なお、SF論争が勃発している模様だが、SF要素は『彼方のアストラ』を構成する一要素に過ぎない。
冒険が開始した矢先の第2話、船内の通信機が最近破壊されていることが判明し、ミステリィ要素が導入される。まさに、犯人はこの中にいる!
こうしたミステリィ要素は、このニート探偵の大好物である。
そして、ギャグシーンが多い。個人的に、ギャグ作品がシリアスなストーリーに向かう展開(ジャンプなどの連載漫画にありがちなこと)よりも元々大筋がある中でギャグシーンが入る方が好みである。アニメ『彼方のアストラ』では、カナタの「サバイバルの心得」シリーズが好き。第1話から明かされるカナタの遭難経験者設定は、同期の2019年夏アニメとして『ソウナンですか?』が放送されている点でメタ的にも面白かった。

  • 主題歌に恵まれている。
アニソン評価記事にも書いたように、OPもEDも共に良曲である。

ニートが選ぶ2019年夏アニメOPEDテーマ曲ランキング【アニソン評価】


しかしながら、アニメ『彼方のアストラ』では、頻繁にOPやEDがカットされる。第1話および第12話(最終話)を1時間枠にしてまでギリギリで1クールに収めるスタイルなので致し方ない。ちなみにWikipediaで確認したところ、オープニングテーマ『star*frost』(nonoc)が使用される回は、第1話、第3話、第6話、第8話、第11話、第12話、エンディングテーマ『Glow at the Velocity of Light』(安月名莉子)が使用される回は、第2話、第3話、第5話 - 第7話、第11話、第12話である。

以上に全体的な魅力を伝えた。ここからは特に神回であるアニメ『彼方のアストラ』第11話「CONFESSION」について語りたい。
ストーリーの主軸のひとつであるミステリィ要素、通信機を破壊して生還の妨害を企てる犯人がシャルスであることが判明する(唐突な核心的ネタバレ)。キラだと身バレした夜神月ばりの開き直った告白(CONFESSION)。自滅へと向かうシャルスを主人公カナタが救済しようとする。アリエス視点のカナタがイケメン過ぎる。そして――

絡み合う男達♂@アニメ彼方のアストラ
絡み合う男達♂

彼方のアストラ第11話が腐女子歓喜展開
シャルスを守ろうと抱き寄せるカナタ。

僕の王の力がぁああああああ!!!
僕の王の力があああああああああああああああああああ

彼方のアストラがホモエンドの様相を呈する第11話
そしてホモエンドである。

ああ……
『彼方のアストラ』は2019年夏アニメ覇権候補だからホモネタに興じない約束であったが、すまない。
第11話「CONFESSION」はストーリーが大きく動く神回であると同時に、あまりにも腐女子歓喜展開であった。
もう完全にアリエスルートを捨ててシャルスルートに入ったと錯覚するほどよ。右腕を失ったカナタからシャルスへの「おまえ、責任とれよ」とか、もうね。

この第11話では、エンディングテーマ『Glow at the Velocity of Light』の入り方が神がかっていた(ちなみに、直上図のホモエンドシーンからEDに入る)。
しかも、上述したように、第8話から第10話までEDがカットされている。さんざん焦らしてからの、神回での絶妙なエンディング入りは感動ものである。

先に挙げたミステリィ要素について、犯人を特定したうえで振り返りたい。
このニート探偵も当然犯人を推理していたわけだが、中盤から容疑者をアリエスに絞っていた。というのも、アリエスだけが家族関係に問題がないように見える点で強制宇宙葬のターゲットにされる理由がないと考えられたからである。そのうえ、主人公兼ヒロインが犯人だすれば超展開として個人的に大好物である。
しかしながら、結果として犯人はシャルスであった。ここで、ニート探偵としての面目を保つためでもないが主張させてほしい。アリエスは疑われてしかるべきだった、すなわち、作者が想定したミスリードなのではないか?
実際、アリエスの出自には秘密があった。それがシャルスの行動ひいてはストーリー全体に大きな影響を与えている。もうストレートにネタバレしてしまうと、シャルスが王のクローンであり、アリエスが王女のクローンであった。
これを知ったうえで回想すると、シャルスが妙にアリエスを気遣っていたことも伏線(フラグ)であったわけだ。ただの女たらしではなかった。
伏線回収を振り返りたいので二周目を視聴したいところである。

最後に軽く最終話(第12話)について。
綺麗な大団円のハッピーエンドである。比較的バッドエンドを好む私だが、良い最終回だった。
そして、通常回の2倍という長尺の中、エピローグ的な話をがっつりと盛り込んだという印象を受ける。
1クールという限られた枠の中で、長尺回を設けたり名曲のOPEDをカットしてきたりしたのは、この大団円までをしっかり見せたかったということだろう。
比較対象を挙げるなら、2018年秋アニメの『色づく世界の明日から』である。

アニメ『色づく世界の明日から』の考察/感想/評価/レビュー


『色づく世界の明日から』では、「その後の世界」に大きく余韻を残して終了した。
最終話の締め方はアニメ製作スタッフの腕の見せ所であり、それにより視聴者からの印象も大きく変わるから面白い。

今回の感想戦では、2019年夏アニメの覇権候補として『彼方のアストラ』の高評価ポイントを中心に紹介した。
一方、欠点というか、視聴者を選ぶ点としては、ギャグパートが肌に合うか否かだろう。そして、SF論争が発生しているように、大真面目でシリアスなSFを期待する硬派アニヲタには向かない作品だと言えよう。

以上、アニメ『彼方のアストラ』の考察/感想/評価/レビューをまとめた。

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