2019年冬アニメ感想戦の第一弾として『五等分の花嫁』をレビューする。
これを初回に持ってきた理由としては、2019年冬クールの覇権アニメ候補筆頭だからである。
先日の個人的ランキングでC判定に格付けしておいて覇権とは解せぬと思われるかもしれないが、あれはあくまでも堕天使エヌ個人の中での評価であり、世間を沸かせたという意味で覇権アニメのひとつと見なしている。
実際のところアニメ『五等分の花嫁』は、成功すべくして成功した作品であり、普通に面白い良作アニメだと思っている。このような話題性の高い作品には、熱狂的ファンや狂気的アンチが湧くものである。

この堕天使ブログでは、五等分ファンでも五等分アンチでもない立場から、公正にアニメ『五等分の花嫁』を評価していきたい。
アニメ『五等分の花嫁』の最終話までを視聴したレビューとして、良い点、悪い点など、気の向くままに書き綴る。
積極的にネタバレする気もないが、一応ネタバレ注意。


なお、私は原作漫画『五等分の花嫁』を読んでいないので、アニメ化されている部分のみを考察している。それ以降の原作の展開で話が変わる要素もあるかもしれないが、御愛嬌でよろしくどうぞ。

先に低評価ポイントから進めよう。

まず、作品タイトル『五等分の花嫁』について(ほぼ余談)。
この堕天使エヌは、ソーセージ愛好家(意味深)であると共に、双生児愛好家として知られている。専門家の立場から言わせてもらうと、「五等分」という表記は多胎児たちに不快感を与えかねない。
双子から五つ子、あるいはそれ以上の人数であれ、残念ながら多胎児は、幼少期から多くのものをシェアすることを強いられてしまう。しかし多くの多胎児は、成長して思春期を迎える頃には、同一視されたりセットで扱われたりすることを嫌がるようになる。
もし多胎児の人権保護団体があったとしたら、『五等分の花嫁』のタイトルが多胎児の人権侵害に相当するとして喚き散らしていただろう。
この架空人権保護団体が気に食わない点は、「五つ子ヒロイン達にとって自分たちが主人公を五等分する花嫁である」というニュアンスに解されるからである。逆に考えて、「主人公にとって五つ子ヒロイン達という五人分の花嫁候補がいる」というニュアンスを出せば架空人権保護団体も納得することだろう。
しかしながら、仮にタイトルが『五人分の花嫁』であったとしたら没個性であり、覇権アニメにならないどころか、原作漫画も売れず、アニメ化もされなかっただろう。つまり、『五等分の花嫁』というネーミングは商業戦略上仕方なかった。
余談だが、『五等分の花嫁』の姉妹は一卵性という設定である。五つ子のように三つ子以上の多胎児が一卵性である確率は非常に低い。
双生児への理解が深い作品としては、下記記事で『少女素数』を紹介している。

ここからは、きちんと内容に駄目出しする。
複数ヒロインなのに多様性が乏しい設定は、ラブコメとして致命的である。

私は貧乳が好きだ。ヒンヌー教徒と言っても過言ではない(唐突)。
『五等分の花嫁』のヒロインは、揃いも揃って巨乳すぎやしないか。

あと、私は賢い人が好きだ。
『五等分の花嫁』のヒロインは、揃いも揃って馬鹿すぎやしないか。

……と苦言を呈してみたわけだが、このような多様性の欠如が仕方ないことも理解している。

一卵性の多胎児が同様の条件下で育てば、同様の容姿となることが自然である。全員を巨乳にするか、全員を貧乳にするかを選択するならば、全員巨乳の方が一般受けすると思われる。なぜなら、残念ながらヒンヌー教徒はマイノリティだからだ。少年雑誌なら尚更のことである。

また、頭の良し悪しに関しては、もし五つ子が賢い秀才であったら、「主人公が姉妹を進級させるための家庭教師になる」という設定が茶番になってしまう。

というわけで、ハーレムであるにもかかわらず多様性が不足している点は、設定との矛盾を防止するという制約上仕方のないことである。
さすがに、『五等分の花嫁』の設定自体がナンセンスだとは言わない。実際これで覇権アニメ候補にまで上り詰めたのだから。



キャラクターの個性不足を指摘したが、五等分ヒロインそれぞれについて印象をコメントする。

【長女】中野一花(CV花澤香菜)
余裕ぶりながらもポンコツ要素を垣間見せるあたり、花澤香菜の演技が良く合っていた。
花澤香菜にはゴリ推し以前から注目しており、当時からの成長は感慨深いものがある。
花澤香菜は歌唱力の低さが欠点だが、OPのパートが五等分なので問題ない。
以下の記事ではアニメ『ゼーガペイン』の設定について語っている。

【次女】中野二乃(CV竹達彩奈)
堕天使エヌはツンデレ愛好家として知られている。
二乃はツンデレとして駄作、とまでは言えないけれど、私が求めるツンデレの水準に達しない。
ツンフェイズが幼稚過ぎたり、結局チョロ過ぎたり、ツンデレという萌え要素を生かし切れていない点が残念である。関係ないが、最近のラノベ作家はツンデレのなんたるかを解せぬ馬鹿が多くて困る。
賢者曰く、高坂桐乃(CV竹達彩奈)こそが至高のツンデレの一形態である。竹達彩奈がツンデレを演じる限り、それはせいぜい劣化桐乃にしかなり得ない。
ちなみに、本記事で低評価ポイントを先に挙げているのは、ツンデレの流儀に倣っている。
竹達彩奈は歌唱力の低さが欠点だが、OPのパートが五等分なので問題ない。

【三女】中野三玖(CV伊藤美来)
アニメ『五等分の花嫁』の押しも押されぬメインヒロイン。
建前としては五つ子全員がメインヒロインなのだろうけれど、少なくともアニメでは、明らかに三玖がヒロイン・オブ・ヒロインと言える。
姉妹の中で一番無難な設定(ライトヲタクから好まれそうな設定)であるため一般受けする可能性が高い、という点もメインヒロインに据えるに適している。
堕天使ブログに何回か書いているけれど、知名度が低いころからGF(仮)で認識していた伊藤美来が大ヒット作にレギュラー出演すること、実質メインヒロインであること、そして出世作になるであろうことは感動ものである。

【四女】中野四葉(CV佐倉綾音)
四葉はアホの子キャラなのだが、五つ子全員の頭が悪いため、萌え要素を生かしきれていないと感じる。
設定上仕方ない部分はさておき、キャラクターとして四葉はよくできていると言える。
見方によれば伝統的な元気少女ヒロインであるため、三玖に次いで一般受けしそうである。
なお、四葉の評価が甘く見えるかもしれないが、減点方式で致命的な欠陥が少ないからである。別に四葉を推しているわけでもなく、これはツンデレ発言でもない。

【五女】中野五月(CV水瀬いのり)
五つ子ヒロインの中で没個性オブ没個性。無難にもなれない没個性である。
最初に主人公と出会うボーイミーツガールのおいしい役回りだったにもかかわらず、その後の見せ場も少なく、空気ヒロインと化したと評価せざるを得ない。
そして、このキャラクター最大の特徴は「食いしん坊」なのだろうか……悲しいなあ。

五つ子レビューは以上。
ちなみに私は、上杉らいはちゃん!


なかなか辛辣な意見を書いてしまった。
気を取り直して、高評価ポイントに移る。

成功例の踏襲。

これよ!
以前の記事でも触れたが、『おそ松さん』の爆発的ブームに倣っての『五等分の花嫁』である。『おそ松さん』は、豪華声優陣×多胎児という最強のモデルを提示してくれた。五つ子レビューにもある通り、キャスティングは盤石である。
これだけの戦力を投じて負けることはないだろう。もはや『五等分の花嫁』は、約束された勝利のアニメだったと言っても過言ではない。その結果として、2019年冬クールの覇権アニメの名声を二等分か三等分くらいで得ている。

そして、最終話の構成が神がかっていた。若干ネタバレあり。

だらだらと続いていた林間学校(辛辣)から一転、最終回で一気に加速して、合宿終了どころか結婚エンドまで持っていくという、ある意味で超展開であった。
林間学校終盤の演出がまた素晴らしい。あとでここにスクショを追加しておくかもしれない。
結びの伝説1日目、2日目、3日目からの最終話サブタイトル「結びの伝説2000日目」にもセンスを感じる。
フィナーレの結婚式シーンでは、どうやら一人の結婚相手を選んでいるようなので、一見ハーレムエンドではないようだ。
原作漫画が続いていることから、結末はアニオリ展開なのだろうか。
とりあえず、JKらいはちゃんがかわいかったので、いい最終回だった。

○~○~○~○~

ここから、軽い脱線考察タイム。
『五等分の花嫁』の主人公は、かつてヒロインのうちの一人と出会い好意を抱いている描写が見られる。
誰が自分の求めていたヒロインか思い出せないハーレムもの……『ニセコイ』に通じるものがあると言えよう。
安易なハーレムエンドは物足りないが、一人のヒロインと結ばれる結末にすると、誰を選択しようが賛否両論で炎上しかねない。
『五等分の花嫁』が特定ヒロインとのエンディングを迎えるならば、大多数が納得のいく決断であるような展開に持っていくことが理想である。これがギャルゲやエロゲだと仮定しよう。五等分でヒロインの好感度を上げていたらバッドエンドかハーレムエンドにしかならない。したがって、好感度上げを一点集中するに足る動機付けが必要となるわけだ。

以上を踏まえて、『五等分の花嫁』の結末として結婚相手のメインヒロインが誰かを考察する。
このニート探偵は正解に気付いてしまった。

結婚相手は……花嫁は……勝利したヒロインは……

五つ子の誰でもない。

ここで、本記事の伏線を回数しよう(当初は何も考えず書いていたことは内緒)。
『五等分の花嫁』の結末予想における最大のヒントは、このタイトルにある。
そして、この事件のカラクリは、叙述トリックである。

果たして作者は、我が娘のごときヒロイン達に愛を五等分させるような卑劣なタイトルを付けるだろうか。そして、実際にヒロイン達が主人公の愛を五等分するハーレムエンドを描くだろうか。
否。このようなタイトルの解釈が間違いなのだ。
私が導き出した物語の核心として、過去に正ヒロインに内在していたものが五等分されたのである。
つまり……


そう、心である。
その意味するところは、精神分裂病、解離性同一性障害……いわゆる多重人格である。
すなわち、『五等分の花嫁』に隠された秘密は、以下の予想に至る。

正ヒロインの人格が五等分された多重人格が五つ子ヒロインである。

……であれば、今までの姉妹のやり取り等は何だったのか?

トリックだよ(ニート探偵満面のドヤ顔)

すなわち、叙述トリックである。
あの作品『五等分の花嫁』全体を通して多重人格ヒロインの視点で語られているということである。
したがって、五つ子の動きは一人芝居または妄想である。
もう少し説明を加えたいが、予想以上に長引いて疲れてしまった。

ひとまず、アニメ『五等分の花嫁』の考察/感想/評価/レビュー/結末予想を締める。

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