おまたせ!

劇場版『Fate/stay night[Heaven's Feel]』第二章「Ⅱ.lost butterfly」を鑑賞してきたので、さくっとレビューしていきたい。
最近何度か宣言している通り、HF第一章「I.presage flower」のときほど詳細に触れない内容とする予定で書き始める。
もちろん感想や考察を書いたり、ネタバレしたりする模様。


まず、初見のためにアナウンス。
本記事は、『Fate/stay night』の原作厨である堕天使エヌが主観に基づいて執筆している。
厨二病の発作により暴走している部分があるだろうが、生暖かく見守りつつ読み進めていただきたい。


先日報告したように、劇場版『Fate/stay night [HF]第二章』公開日1/12(土)のチケット確保に成功した。
第一章鑑賞時と同様、フレンズの官僚に同行しての劇場参戦である。
映画本編以外のエピソードを入れると脱線して収拾がつかないので、後日別記事にまとめようと考えている。
なお、『Fate/stay night [HF]第二章』全国ロードショーの昨日1月12日に記事を書く方がブログ運営的には効果的だったが、映画鑑賞後に官僚と酒を飲みに行ってしまったので断念した。
この件に関しても別記事に譲る。

公開日、劇場に舞い降りた堕天使。


劇場版『Fate stay night [HF]第二章』公開日の上映会場

早速、劇場版『Fate/stay night[Heaven's Feel]』第二章「Ⅱ.lost butterfly」の話をしよう。
よしよし、脱線しない良いペースだ。

最初に映画全体を俯瞰しての総評として、主要なキャラクター全員に見せ場があり、製作スタッフのFate愛が感じられる点が素晴らしかった。安定の超作画クオリティはさすがufotableといったところか。

個人的に原作『Fate/stay night』のHeaven's Feel(桜ルート)を最後にプレイしたのが約10年前なので記憶が摩耗してしまっているのだが、アニメオリジナルと思われる展開が多用されていた点も高評価ポイントである。
ちなみに、「Heaven's Feel(桜ルート)を最後にプレイしたのが――」と書いたが、正直なところ桜ルートは一周しかプレイしていない(もちろん2つのエンディングは回収)。
桜ルートは、Fateの最後のルートであると共に、最も内容が重く、そして最もシナリオが長いため、周回プレイできるのは桜愛に満ちた強者だけであろう。
私は凛派でありUBW派あるため、HFを周回プレイすることはできなかった。
また脱線しそうなのでFate原作の話は一時中断。


前述のように主要キャラクターの見せ方がうまかったので、今回のレビューでは登場人物ごとに原作中の注目ポイントを舐めていきたい。
ネタバレ注意で進みなさい。


  • 衛宮士郎
まずはFate主人公の衛宮士郎から。
視聴前から注目していた桜だけの正義の味方になる」だが、記憶が摩耗しているせいか予想外に早いタイミングで使われていると感じられた。
桜だけの正義の味方になる」と宣言した後も「あらゆる人を平等に救う正義の味方」との間で葛藤があるわけね……うーん、このあたりの原作の流れを正確に覚えていないのがFate原作厨として悔しいところ。
とにかく、桜だけの正義の味方になる」を含む雨のシーンから、ラブコメの波動が留まることを知らない。
主人公が信念を曲げるということの他、セイバールートや凛ルートに比して自重せずラブコメ要素やエロ要素が入ってくるのも、桜ルートが賛否両論で評価される一因と言えよう。
あと、桜が発情モード魔力供給のために血を欲するシーンで、躊躇なく自傷してしまうのも士郎らしさが感じられた。
そして、アインツベルン城で重傷を負った際にアーチャーの腕を譲り受ける。
原作通りであれば、アクションシーンなど士郎の最高の見せ場は最終章だろう。

  • 間桐桜
二番手は[Heaven's Feel]のヒロインである間桐桜。
何と言っても、HFの桜はえっちぃ(真顔)。これが桜ルートの醍醐味である。
Fate原作厨の印象としては、「黒い影」の正体のフラグが早い段階から導入されていた(衛宮家で桜が歩くのと連動して黒い影が動くシーンなど)。
見逃せないポイントは、士郎が桜だけの正義の味方になる」宣言を行う例の場面。桜の「私、処女じゃないんですよ」もまた原作FateのHFで有名な台詞である。これはもう処女厨激怒ですわ。
『Fate/stay night』の中で、間桐桜が最もエロゲのヒロインらしいと言えるが、この非処女発言があるために最もヒロインらしくないとも言える。このように攻めるシナリオ、そして攻めるヒロインが桜ルートの面白さである。
アニメオリジナル展開と言えば、桜の夢のシーン。桜が可愛らしい衣装でメルヘン世界のメルヘン生物と戯れるわけだが、私はいつ蟲が湧いてくるのか期待しながらゲス顔で眺めていた。結局、夢の世界は、現実の桜が人間を襲撃してカニバリズムする衝撃映像をフィルタリングしたものであることが判明。このアニオリは原作厨的にも高評価である。
そして、第二章「Ⅱ.lost butterfly」のキャッチコピー「聖杯戦争は 捻じれ 狂い 堕ちていく」の通りカオスを増していくストーリーの中、やはり桜が因果の特異点として圧倒的な堕ち具合であり、ありていに言えばヤンデレまっしぐらである。桜にとって姉の凛はすべてを持っている人のように見えているのであろう、例の棒高跳び回想に関する「私の思い出まで取らないで」的な発言も病みと妬みとに満ち溢れた感じが良い。
間桐桜について最後に、声優を担当した下屋則子の演技を高く評価したい。


  • 遠坂凛
続いて堕天使エヌのメインヒロインである遠坂凛。
どのルートでも凛が一番魅力的であり――おっと、今日は脱線しないと決めている。
士郎が正義の味方としての在り方で葛藤するように、凛が「冬木の管理者としての立場」と「桜の実姉としての立場」とのジレンマを背負わされるのが見所よ。
HF第一章「I.presage flower」のネタバレレビューにも書いたように、[Heaven's Feel](桜ルート)のみが、凛と桜との姉妹関係に踏み込む。第二章で桜が凛を「姉さん」と呼び、あからさまに動揺して照れる凛が堪らなく愛おしい。脱線しないと決意しているが、これだけは言わせてほしい。遠坂凛こそが、あらゆるキャラクターの中で至高のヒロインである。
劇中では、幼女の凛(いわゆるロ凛)、女子中学生の凛をしっかりと入れてくるあたり、凛嫁へも配慮していることが見受けられ、もうね、Fate製作スタッフの皆さん、ありがとう、そしてありがとう。


  • アーチャー(エミヤ)
お次はアーチャーことエミヤさん。
さらっとネタバレを入れたけれど、HFはFateの設定や謎が明かされる最終ルートだから、ま、多少はね。
アーチャーはFateファンからの人気が高いだけあって、やはり優遇されているように思われる。
原作でもそういう傾向があったが、劇場版では一番美味しいところで颯爽と登場するアーチャーが印象的だ。
アーチャーと言えば「背中で語る漢」であるが、特に第二章「Ⅱ.lost butterfly」においてはアーチャーの重要発言時に背中を映すカメラワークが多用されていた。この劇場版により、さらにアーチャーの人気が高まることだろう。
個人的に注目したシーンは、アーチャーが士郎とイリヤとを合わせて背負って退避した後、士郎を投げ捨てるように放るのに対し、イリヤを優しく降ろす紳士な振る舞い。やはりイリヤたんが天使であることは、英霊となってからも忘れていないのである。
アーチャーと言えば(二回目)魔術詠唱。諏訪部順一の英語かっけーんじゃぁ^~。エミヤ唯一の盾である「熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)」も厨二感が溜まらない。このような厨二感こそがアーチャーの人気を支えていると言っても過言ではない。
極め付けは、ロー・アイアスで防ぎきれずに凛を庇って重傷を負い、アーチャーが退場する場面。倒れている凛に対して「達者でな遠坂」と別れを告げるわけよ。しかも前髪をおろして。ああああああああああああああああああああああ
御理解いただけるだろうか。Fate原作において、アーチャー(エミヤ)が「凛」を「遠坂」と呼ぶのは、[Unlimited Blade Works](凛ルート)の終盤一度きりである(答えは得た。大丈夫だよ遠坂。オレも、これから頑張っていくから)。このシーンは『Fate/stay night』における三大名場面のひとつであるとして、Fateまとめ記事においても紹介している。UBW最大の名場面の要素を抽出して、アニメオリジナルとして桜ルートに入れてくるとは何とも憎い演出であり、全原作厨が泣いた。凛推しやUBW推しとしても歓喜でしかない。この「達者でな遠坂」のアーチャー退場シーンは、劇場版『Fate/stay night[Heaven's Feel]』第二章「Ⅱ.lost butterfly」の中でも最高のアニオリ展開だったと評価したい。
こうしてアーチャーは退場してしまったわけだが、第三章(最終章)においても出番があるはずだ。原作厨としては、アーチャーが背中で語る「――――ついて来れるか」が楽しみでならない。

【補足追記】
アーチャー(エミヤ)の「遠坂」呼びは、原作『Fate/stay night』のUBW(凛ルート)だけだと上述したが、Heaven's Feel(桜ルート)にも存在するという情報が得られた。これに関しては……そう、私の記憶が摩耗しているから(万能の言い訳)。


おや、今回はHF第一章のレビューよりスッキリさせるつもりだったが、早くも冗長化の兆しが見られる。ここから少し巻きでいこうか。
  • イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
真打登場。マイラブリーエンジェルのイリヤスフィール・フォン・アインツベルンちゃん!
イリヤたんについて小一時間語りたいところだが、苦渋の選択で手短に終わらせる。
映画開始序盤から天使のごとく舞い降りたイリヤスフィール・フォン・アインツベルンちゃん。
前回同様、回る回る。愛らしくクルクル回るイリヤちゃんには、スタッフからの寵愛を受けていることを確信せざるを得ない。
ついでに、ここでイリヤのサーヴァントであるバーサーカーの話題を入れよう。第二章「Ⅱ.lost butterfly」では、Fate原作に比してバーサーカーの活躍が飛躍的に増量されていた。本作におけるアクション担当は完全にバーサーカーであった。劇場視聴者は、イリヤたんのために身を削って闘うバーサーカーを応援したくなることだろう。他ルートに対して、セイバーとバーサーカーとで立ち位置が逆転している点も面白い。


  • セイバー
バーサーカーの話をした流れでセイバーの話に移ろう。
HF第二章「Ⅱ.lost butterfly」では、終始セイバーオルタ(黒セイバー)。
一言だけ発言して川澄綾子にギャラ発生。
はい、セイバーはさくっと終了。


  • 間桐慎二
みんなのアイドル・ワカメこと間桐慎二。
第一章「I.presage flower」と同様、慎二の出番が大幅に増量されている。イリヤもさることながら、製作スタッフの中に慎二推しがいるのは間違いない。
今回も間桐慎二は、他の追随を許さない圧倒的なクズっぷりを披露してくれる。サーヴァントなしの士郎をライダーでいじめたり、桜に媚薬を浴びせたり、挙句の果てに桜に強制性行しようとしたりと、やりたい放題だ。クズなのにどこか憎めない人間味が慎二の魅力である。しかしながら、残念なことに慎二は他界してしまい、おそらく第三章(最終章)では見せ場もないだろう。だが、最期の時を迎える直前に慎二が桜に渡した謎の薬が光っていたのは、何かの伏線として次回の楽しみである(Fate原作にあったかもしれないが記憶にない)。
慎二との繋がりで、ライダーの話題をここに組み込む。巻きでまとめると、ライダーが活躍してくれて嬉しいと同伴の官僚氏が言っていた。
間桐慎二に関しても、担当声優の神谷浩史の熱演によりクソザコナメクジとしての魅力が一層高まっている。

  • 藤村大河
ワンシーンのみのスポット参戦。
まったくギャグがなく、藤ねえがまるで先生のようだった。

  • 蟲(虫)
今回も蟲さんたちが大活躍でドッタンバッタン大騒ぎ。
気色が悪い虫の作画やアニメーションにこれほど力を入れられる製作会社は、ufotableの他にないだろう。
落ちた蝶から蟲が飛び出てくるシーンにガチビビリする私。これが堕ちた蝶(lost butterfly)か(たぶん違う)。
間桐臓硯(虫と同一視)も安定のゲス野郎だった。



以上で主要キャラクターの描写や考察を舐められた。
キャラクター以外の要素について、軽くレビューする。


  • 食事
Fateと言えば、食事のシーン。最近では『衛宮さんちの今日のごはん』というスピンオフまで生まれアニメ化されていた。劇中においても、ハイクオリティの綺麗な作画で食事シーンが描かれている。
この食事の話は、劇場版『Fate/stay night[Heaven's Feel]』第二章の余談(おまけ記事)に繋がる。


  • 主題歌
この私堕天使エヌはアニソンマエストロとして知られている。
HF第二章「Ⅱ.lost butterfly」の主題歌は、『I beg you / Aimer』である。
ストーリー終了後にスタッフロールと共に主題歌が流されるわけだが、映像がない分より歌詞に意識が向けられる。
『I beg you』の歌詞が、もう完全にFateのためにある、というか桜のための歌詞にしか聞こえない。
良いエンディングだった。


  • 第三章(最終章)「Ⅲ.spring song」
エンディングが終わると第三章(最終章)の予告があり、サブタイトル「Ⅲ.spring song」が開示された。そして、第三章(最終章)「Ⅲ.spring song」は2020年春公開を予定している。これには東京オリンピック以上に期待してしまう。
原作厨の薄れゆく記憶によれば、桜ルートのエンディングには、花の桜を意識してか春が舞台だったはずだ。そこに季節を合わせて最終章を2020年春に公開するのだろう。なかなか乙なものだ。
ここで、原作『Fate/stay night』のHeaven's Feel(桜ルート)には、「NORMAL END」および「TRUE END」の2つのエンディングが用意されており、どちらが劇場版に採用されるかが原作厨として気になるところである。上記の二択であれば「TRUE END」が採用される可能性が高いだろう。一方、原作のエンディングのどちらでもない結末になる可能性は捨てきれない。
今回同伴した官僚氏の予測によれば、今作第二章でかなり展開が進んだので最終章でオリジナル展開を多用してくる可能性が高いようだ。それも踏まえて、劇場版『Fate/stay night[Heaven's Feel]』がどのようなエンディングを迎えるのか、2020年の春が楽しみである。



以上、劇場版『Fate/stay night[Heaven's Feel]』第二章「Ⅱ.lost butterfly」鑑賞後のネタバレ考察レビューを記録した。
最後に総括すると、本作はすべてのFateファンのために作られたと言えるような映画である。[Fate](セイバールート)こそ正史だとか、[Unlimited Blade Works](凛ルート)こそ運命だとか、人されぞれ好みのルートもヒロインも変わってくるだろうが、Fate厨満足度最高を達成するための最適解のひとつがこの劇場版『Fate/stay night[Heaven's Feel]』第二章だと感じられる。少なくともUBW推しアーチャー推し凛推しには大きく寄り添った内容であった。そしてもちろん隠れヒロインであるイリヤスフィール・フォン・アインツベルンちゃんの魅力を余すことなく伝える映画でもある。
また、忘れてはいけないのが作画やアニメーションのクオリティであり、これがufotableの本気である。第二章「Ⅱ.lost butterfly」のレベルを超えるアニメは、しばらく登場しないだろう。それが2020年春に公開される第三章(最終章)「Ⅲ.spring song」であることが期待される。
結局かなり長くなってしまった。最後までお付き合いありがとう。

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