よろしくおねがいしまぁぁぁすっ!! 
アニメ映画『サマーウォーズ』の感想みたいなものを書こう。
もちろん本日の金曜ロードショーに便乗していくスタイルだ。



最近アニメ映画がマイブームだが、『サマーウォーズ』は既に何回も見ている。
『サマーウォーズ』は、話としてもわかりやすく、それでいて細部に凝っている作品だと評価する。
間隔を置いて見ていることもあり、毎回違った見方で鑑賞することができている。

今回の視聴では、情報科学と社会構造との関係だとか考えていた。
『サマーウォーズ』本編から激しく逸脱していくため、最初にアニメ自体に言及していく。
好きなアニメーションシーンはこちら。

アニメ映画『サマーウォーズ』侘助おじさん逃げ惑う
栄おばあちゃんに襲われ、侘助おじさんが食事をばら撒きながら無様に逃げ惑う場面である。
ここが個人的に『サマーウォーズ』最高の演出である。
ちなみに、侘助おじさんは私が『サマーウォーズ』で最も好きなキャラクターだ。
侘助おじさんには感情移入してしまう。
人工知能に知識欲を与えたというくだりも好きだ。
なお、ぐぐってみたところ、伊丹十三が侘助おじさんのモデルとのこと。

さて、脱線しよう。

健二が曜日の導出に使うモジュロ変換だが、前回までスルーしていた。
改めてモジュロ変換について確認してみよう。
モジュロ変換というと聞きなれなかったが、MOD演算のことを指している。
ここ堕天使ブログにおいても、BOTシミュレーションにMOD演算を利用している。

年月日から曜日を求めるモジュロ変換として具体的には、ツェラーの公式が用いられる。
ツェラーの公式は以下の式で与えられる。

h=(y+[y/4}-[y/100]+[y/400]+[(13m+8)/5]+d) mod 7

ここで、y, m, dは、それぞれ西暦年、月、日である。
また、大括弧[]はガウス記号である。
hの値は、0:日曜日、1:月曜日、…、6:土曜日と対応する。
例えば本日2017年8月18日の値を求める。

h=(2017+[2017/4}-[2017/100]+[2017/400]+[(13x8+8)/5]+18) mod 7
 =2546 mod 7
 =5


金曜ロードショーが放送される本日は金曜日である(ニートは曜日を忘れがち)。
たしかにツェラーの公式から金曜日を表す5が導かれることがわかる。
なお、私は上記計算にEXCELを用いた。
これを暗算かつ即座に解いた健二君は頭おかしい。

その後、2056桁の暗号の話が出てくる。
健二君は暗号を手計算で解く。
この手の暗号解読はスパコンが行うものである。
それを暗算で行う健二君は、やはり頭がおかしい。
数学オリンピックの候補という設定だが、数学的思考力がどうこうではなく、演算処理能力が人間の領域から逸脱している。


数学の話はこれくらいに留めて、社会構造を見ていく。

仮想都市OZ(オズ)という重要な設定が出てくる。
『サマーウォーズ』の世界では、人々が個人アバターのアカウントを持っている。
そして、アカウントにより個人の権限を行使できる。
また、インフラの制御システムがOZと連動されている。
これらの構造は、OZのセキュリティが世界一安全で破られるはずがないという前提のもと構築されている。

ところが、OZは人工知能・ラブマシーンに乗っ取られてしまう。
「人工知能」とは、研究分野であり、システム単体に対して使うべき言葉ではないのだが、細かい話は置いておこう。
交通や水道などのインフラから、小惑星探査機までもが機械に制御を奪われてしまう。
これはITシステムに権限を委ね過ぎたときに起こり得る最悪のシナリオと言っても過言ではない。
誰もがシステムを信用して、絶対安全の幻想が生まれてしまう状況は恐ろしい。

最近、仮想通貨(暗号通貨)の大衆化など、IT技術への依存はより強くなってきている。
例えば仮想通貨の覇権たるビットコインは、大多数が値上がりし続けると考えている状況だ。
与沢翼が言っていたように、ビットコインが値上がりする未来しか想定していない人ばかりであることは大きなリスクだろう。
たしかに狂気の危うさも仮想通貨の面白いところではあるのだが……。
また、人工知能研究は、今最もホットな分野のひとつである。
これからもAI技術は急速に発展していくだろう。
そのような状況で『サマーウォーズ』を見たということもあり、社会の在り方を考えてしまった今日このごろである。


AIつながりで明日は、書籍『コンピュータが小説を書く日――AI作家に「賞」は取れるか』の書評を書く予定だ。
よろしくおねがいしまぁぁぁすっ!! 



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